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Channel: たそがれオヤジのクタクタ山ある記
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太平山のモミジを見がてらに晃石山と馬不入山を周回。

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◎2017年11月26日(日)

大中寺駐車場(7:44)……謙信平(8:24)……太平山神社(8:42)……太平山(8:53)……無線中継所(9:02)……晃石山(9:28)……桜峠(9:51)……馬不入山(10:19)……車道(10:44)……清水寺(11:21)……駐車場(11:59)

 もう5年前のこと。11月18日だった。太平山の紅葉を期待し、K女ら4人で出向き、半端な紅葉を見て名物の卵焼きを食べた思い出がある。紅葉も今はもう低山エリアに入りつつある。太平山もモミジ祭りをやっているようだ。それだけを見て帰るのもなんだし、ついでに晃石山、馬不入山を加えた定番コースを歩いてみることにした。
 今日は日曜日でもあるし日和も良い。混雑を予想して早めに家を出て大中寺の駐車場に車を置いたが、この時点ではまだ10台にも満たず、ちょっと予想外。この時間帯、ここから太平山神社まで歩いて行くほどの人は少ないようだ。

(山門をあとに出発)



 冒頭からミスをした。大中寺の門の内側から北東に向かう道がついているが、これは謙信平に通じていない(あるいは勘違いか)。なぜか謙信平のモミジはきれいだろうといった固定観念があり、この謙信平を経由して紅葉探索をしようと、地図上の実線、破線をつなげて歩くつもりでいた。
 門から出た早々に、ここは、左のこの細い道(つまり実線部)を行くのではないのかと思いはしたが、それは瞬時のことで、そのまま行って、左の道に入ってしまった。念のため、畑仕事をしているオバチャンに声をかけ、ここを行けば謙信平に行けますよねと聞くと、否定はせず、この先を左に曲がって云々と言われた。ここで、「この先」の解釈を誤り、つまりは、それが実線路に復帰する道だったわけだが、気づいた時には「この先」を「大分先」まで歩いてしまい、車が行き交う県道を歩く羽目になった。

(林道沿いの紅葉)


 ここまで来たらしょうがない。県道を歩き、直に破線路に向かうことにした。県道を謙信平分岐に入る。「林道ふれあい施設」の看板がある。林道とはいっても車の通行は可能で、ふれあい道のお仲間といったところだろう。
 舗装道を7分ほど歩くと大中寺からの道が左から入り込む。これが予定歩きのコースで、余計な歩きを10分以上はしてしまったようだ。

(落ち葉の積もった道)


 まもなく、左に上がる道が現れる。標識には「太平山神社2.4km」とある。上がって行くと、落ち葉に覆われた平坦な道になった。その下はアスファルト。オジサンが先行されていて、あっさりとかわす。こんなところでも息切れをして汗をかいている気配だ。
 左に階段が出てきて、標識はなかったが、迷いもなく階段を上がる。実はここ、初めての歩きではなく、過去に2回ほど歩いている。だから迷いもしなかったわけだが、この先で、また繰り返しのミスをしてしまった。道が分岐し、そのまま左に行けばいいのに右に入り込み、ちょっと行くと、先ほどのふれあい林道に出てしまった。戻る。その間に、息切れのオジサンに抜かれていた。何ともバツが悪いので、追い抜きもせず、距離を保ってゆっくりと歩いて行く。この辺はふれあい道のようだ。看板があって、年季の入ったベンチ、テーブルが置かれている。

(謙信平に着く)


(薄い雲がかかっている)


 謙信平に出た。確か関東平野一望の展望台があったはずだがどこだっけ。すぐに展望台のことは忘れた。早いとこ真っ赤なモミジを見たいと気が急いている。というのも、最初に目に入ったモミジは、真っ赤が1本、緑半分が1本の半端な状態だったためだ。頭の中は赤いモミジでしかなく、今回は神社下の見晴らし台にすら寄るのを忘れている。
 さっきのオジサンはここで休憩に入った。では先に行きましょうと、階段を登りかけると、今度は単独のネエチャン。狭い階段だし、真後ろを歩くわけにもいかず、距離を保つしかない。しかし、このネエチャン、結局、気づくと常に前を歩いていて、自分がストーカーハイカーのような気分にもなったが、行く人もあまりいない浅間神社の方まで先を歩いて行くので、たまらずに途中で抜いてしまった。こんなところは、自分には器用さがない。ただ、追い越しの際にコンニチワと声をかけたが返事なし。何か屈託でも抱えながらの歩きだったのか。

(その1)


(その2)


(その3)


(その4)


(その5)


(その6)


 話は前後したが、紅葉エリアに入った。この辺一帯が謙信平とでも言うのだろうか。だとすれば、自分は何か大きな勘違いをして歩いて来たような気がする。店がズラリと並んでいて、写真を撮るにしても、場所を選ばないとどうしても店の一角や幟が入り込んでしまう。紅葉はといえば、一週間前にここにいらしたきりんこさんの写真に見合ったモミジを拝むことはできなかった。やはり数日遅かったのかもしれない。
 この先の紅葉に期待はない。これで今日のメインの目的はあっさりと終わり、後はさらっと流し歩きということになる。

(太平山神社)


(奥宮)


(浅間神社)


 太平山神社に出る。20人ほどの人たちがいるが、見るからにハイカーの姿はまばらだ。神社の周囲にはモミジもほとんどないのでお参りだけして奥宮に向かう。苦痛げに階段を登って行く無荷物のジイサンを抜くと、前には例のネエチャンがいる。
 ネエチャンは奥宮に寄らないので、こちらは寄って時間稼ぎ。さりとて、それほどの時間稼ぎにはならない。コースに復帰すると、先に姿が見えている。浅間神社下の晃石山方面の分岐路に入る様子もないので、たまらずに追い越した次第。
 ここには何度も来ているので目新しく感じるものはない。神社裏手のピークを踏んで、そそくさと晃石山の方に向かう。ここで、そういえば展望台に寄らなかったなと思い出す。まぁいいか。この先にも展望地はある。

(晃石山へ)


(林道が左から入り込む)


(後ろに無線中継所)


(展望地から筑波山)


 浅間神社を下り、ハイキングコースを歩いて行くと、どこから歩いて来たのか、ハイカーの姿が目に付くようになる。この先、桜峠まで随分と出会ったが、その多くは逆方向からの歩きだった。トレランも3人ほど見かけた。
 左に林道のような道が現れ、並行し、やがて合流した。そして、また分岐。ハイキングコースは左下に向かっているが、今日は、右手に行ってみた。まもなく上に無線中継所が見えた。塔の真下に数人の姿が見えたので、寄るのはやめにしてそのまま直進。グズグズしたところを下ってハイキングコースに復帰する。
 前をオニイサンが歩いている。何だかもぞもぞとしている。どうしたのかと先を見ると、ご夫婦らしき二人連れが歩いていて、抜けずに我慢しているような様子だ。ついこちらも急迫してしまい、オニイサンと二人連れを追い越す。ここでようやく後ろのオニイサンにも気づいたのか立ち止まる。オニイサンを解放させてやり、先に行ってもらう。何だ、結構、元気な歩き方してんじゃないの。気が小さいんだね。彼女いるのかなぁと余計な心配をした。他人のことは言えないか。
 サクサクと歩くオニイサンを追いかけるように歩いたが、途中の展望地でオニイサンは休憩に入った。

(ここを登りきって)


(晃石山)


(かすかに富士山)


(日光方面)


 道が分岐して右に登ると晃石山。山頂には3人ほどいた。温度計が置いてあり、8℃を指している。風がないのでむしろ暖かく感じる。展望は全体が白っぽくて良くない。さっきの展望地でも雲上の筑波山がぼんやり見える程度だった。腰かけて休んでいたオジサンが、富士山見えるよと言うので、目を凝らすと、確かに薄っすらと見える。北側を見ると、日光連山の頭はみんな白くなっている。
 一服したかったが、周囲にハイカーがいるのでは吸えもしない。結局、今日は、馬不入山を下るまでタバコは吸えなかった。一服できないのでは仕方がない。腹も空いていないし、水も欲しくない。桜峠に向かってさっさと下る。前後して、南側の神社の方からハイカーが数人登って来た。

(ちらりと)


 下りながら、左手にチラリと黄赤の色づきが見えた。太平山を過ぎたので紅葉は期待していない。まして、何度か歩いたハイキングコースだ。つい、ハイカーの観察に目がいってしまう。あのオニイサンはその後どうしたのか、それきりだ。上下白の柔道着のようなものを着て黒帯を巻いた方が下って来る。足はスニーカーで何ともアンバランス。さらに走っているから、何かの修行でもしているのか。低山ならではのユニークなところだ。単独のオバチャン、オジチャンも結構いる。離れて歩いている2人が他人どうしかなと思うとご夫婦のようだったり。これはよくあることだ。

(次のピーク)


(きれいな尾根)


 桜峠手前の展望地。西側隣の尾根の色づきが良い。なぜかそこだけがダントツにきれいで、周囲も色はあるもののくすんで見える。ここから遠望する白いピークは浅間山だろう。

(下って)


(桜峠から)


(峠の東屋)


 桜峠への下りにかかる。階段付き。何だ、ここからも北側の紅葉がきれいに見えるが、どうも光線の加減のようだな。どうしても緑のあるところは余計に濃く見えてしまう。
 桜峠に着く。標識からすると、紅葉がきれいなのは村桧神社5.2km方面だ。東屋では3人ほど休んでいる。景色をチラリと眺めて馬不入山に向かう。清水寺の方からもハイカーが登って来る。時間的にこれからハイカーも多くなって、大方は太平山に向かってモミジ狩りといったところだろう。

(馬不入山へ)


(この辺は短いが変化のある歩きが楽しめる)


 馬不入山だが、向かいながら下り道のことを考えていた。馬不入山まで過去2回行ったことがある。1回目は南東に下る破線路を下るつもりでいたら、何だか入口が不明瞭で、桜峠に戻って下った。2回目は大明神山の方からやって来て、南西への破線路を下った。この時はさらに岩船山まで行ったからいいが、そちらを下ると、大中寺までは大回りになり、車道歩きも長く、一部、県道歩きは避けられない。今日は南東尾根伝いの破線路を辿るとしよう。以前のように入口が不明なら、ヤブこぎになっても構わない。まして、これまでずっとハイキングコースを歩いて来たから、この辺で変化をつけてもいいだろう。
 こちらもふれあい道になっていて、すぐにそれとわかる標識が置かれている。こちらの紅葉はこれからのようだが、モミジ系の赤いのはない。トレランのオバチャンに抜かれる。山頂まで0.4kmの標識を過ぎると、小岩が点在して変化が出てくるが、これもあっという間に過ぎ去る。

(立花ルートの標識)


(馬不入山山頂)


 そろそろ目的の破線路尾根だなと思っていると、「立花ルート」という標識が置かれている。その時は、これが破線路入口かなと思ったが、覗き込むと先は尾根型にはなっていない。ちょっと首を傾げ、左手に下る尾根型を探しながら行ったが、見つけられないままに馬不入山の山頂に着いてしまった。きっと、あの立花ルートが破線路だろう。
 欠けた古い石碑には明治時代の硬貨が賽銭で置かれていた。さっき追い越されたトレランオバチャンもいないし。一服つけようかと思ったら、南西ルートからガヤガヤと3人組が登って来た。タバコが吸えないのでは長居は不要。その破線尾根で改めて吸うことにしようと下る。

(ロープが張られている)


 やはりどうも破線尾根ルートはわかりづらくというか入口がわからずに、立花ルートに入り込んでみた。落ち葉の積もったコースだ。それでいて、ここではあやふやな尾根に登り上げするような雰囲気もなく、そのまま下っている。滑りそうなところには手すりロープもあって、その先には改めての標識。今度は「立花沢ルート」とあった。ここはやはり尾根コースの破線路ではなく沢筋ルートだった。
 踏み跡は明瞭で、そのうちに右を見上げると尾根筋が見える。おそらく、あれが地図上の破線路なのだろう。もう古い話になってしまうが、だれかのブログで、破線路のヤブを下った記事を見た記憶がある。尾根には登らずこのまま下るとする。

(ごちゃごちゃした感じだが、迷うところはない)


(立花沢ルートの出入口)


 立花沢ルートの様子はまったく悪くはない。ロープも引き続きで、迷うところはない。ちょっと荒れ気味の沢伝い(沢とはいっても水はない)に下っていくと、やがてはごちゃごちゃした景色になり、フェンスの先に車道が見えてきた。
 フェンスには出入口があり、ヒモを解いて車道に出た。振り返ると、標識があり「馬不入山入口→」と記されている。もう一般的なルートになっているのか。こうなれば、さらに尾根を下ればよかったかなといった気持ちも出てくる。次回は強引に尾根を下ってみよう。とはいっても、たかが知れた時間の歩きになるだろうけど。

(立花園を覗いて)


 ここでようやく一服する。ここの黄色の樹々はきれいだ。隣に、これまたフェンスに囲まれた「立花園」という看板があったが、そちらの紅葉はこれからで、見えるモミジはまだ7分くらいか。ここの立花園、フェンスで中に入って行けないが、それもそのはず。後で調べると、個人のブドウ園のようだ。

(車道歩き)


(また筑波山)


(車道沿いで)


(池もあったり)


 ここからが長い。舗装の車道歩きになる。まばらとはいっても、通過する車もある。適当に淡い紅葉やら関東平野の一角を眺めながら歩いたので、特に長いといった感じはなかった。こちらから眺める晃石山方面の山肌は、南からの陽射しのせいか、きれいに見えている。

(清水寺で)


(清水寺の前。これはきれいだった)


(正面に回って)


 途中のスポットは清水寺しかない。入ってみる。モミジがあった。色は真っ赤からはすでに過ぎ、黒ずんだ赤といった感じか。いくつか赤の残りがあって、それは楽しめた。ただ写真で見る限りはきれいで、そんなのを見ても不満足かと言われそうだが、今期は素晴らしいモミジを見ていないので(ブログ記事は前後したが、翌日に桐生の崇禅寺で見事な里のモミジを見た)、これは致し方もない。

(大中寺)


(駐車場隣の園地で)

 大中寺に戻って来た。駐車場はいっぱいになっていた。やはり、里に近い紅葉見物は、陽が高くなっているこの時間帯が最適なのだろう。
 駐車場には寄らず、そのまま大中寺に入った。ここは別にモミジの名所でもないが、庭師が脚立を使って松の剪定をしている。ベンチに腰掛け、何も考えずに仕事をじっと眺めていた。傍から見れば、こういう仕事もいいだろうなと思ってしまう。ただ、無造作に枝切りをしているわけでもなく、その立場での造形美もあるのだろう。それ以前に、植物の知識も相当なものだろうなと感心しながら見ていた。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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