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Channel: たそがれオヤジのクタクタ山ある記
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引き続きで秋葉山から名草山

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◎2017年1月20日(金)

名草上町集会所(7:34)……△431.7m秋葉山(8:28~8:36)……稜線合流(8:58)……449m標高点付近(9:38)……419m標高点付近(10:00~10:14)……369m標高点付近(10:31)……345m標高点付近(10:51)……浅間山(10:53~11:04)……△258.4m名草山(11:20~11:25)……標高200m付近(11:51)……県道218号線(12:08)……集会所(12:30)

 出がけに瀑泉さんの社山記事を見てしまった。あんな深雪、自分じゃ歩けやしないとわかっていても、いいなぁとうらやましく思った。足利のヤブ漕ぎもそろそろお開きにして他に目を向けないとなぁ。もう、今年に入って3回続けて足利詣でをしている。あくびも出てくる頃だ。足利の山は皆さんに比べて後発だったがために、これからもたいしてユニークな歩きは期待できず、結果は後追いとなってしまう。それがまた心苦しいところでもある。今日は予定どおりに秋葉山に行くとして、後は頃合いをみてまた歩けばいいか。と記しながらもまた歩いていたりして…。
 土日月と出張が入っているので金曜日の歩きになった。今日もまた雪の気配だ。午後からは確実に降るだろう。歩き予定は前回の延長で名草山と秋葉山の間だが、どうも449m標高点付近の岩場がやっかいらしい。そこを下り通過のつもりでいたが、雪が降ったり、凍結でもしていたら面倒なことになるだろう。ここは安全を期して上りで行くしかあるまいか。ということで、秋葉山から回ることにする。

(あの末端から登りたかったのだが)


(道沿いにフェンスが続く)


 集会所の駐車場利用が続いている。今回は名草上町の集会所を使わせていただく。場違いのような石の門があった。橋を渡って様子を見る。できれば破線路に合わせて登りたいが、民家が奥まで建て込んでいる。先日、ここから登ったみー猫さんとななころびさんは地元の方に話を通してほぼ破線路入口から歩かれたようだ。そんな器用さは自分にはない。まして一人だ。回り込むしかないな。だが、その先に行っても、フェンスが続いていて入り込めるすき間が見あたらない。

(ヤブ斜面を登って)


(破線路尾根に出た)


 破線路が遠ざかる。しかたない、ここからだなと、フェンスが一時的に途切れたところから入る。入ってはいけないところだ。あまり記したくはないが「立入禁止」とあった。上に植林が続き、すぐに竹の混じったヤブになった。さほどに密ではないが、やたらと滑る。尾根はすぐ上に見えている。結果的に破線路入口にあったらしい石祠は見逃した。

(石祠)


(普通の尾根)


(頭を出した秋葉山)


(左は深高山だろうか)


 尾根に出ると、落葉の上に窪みが続き、古い赤テープもある。ほどなく石祠が出てくる。文字らしきものはかすれているのか見えない。石祠を過ぎると傾斜も緩くなり、特徴のない普通の尾根になった。右手には谷越しにいずれ歩く尾根が見え、左手には遠く両肩を怒らせたような格好をした山が見える。後で調べると深高山らしい。そして、先に秋葉山の頭らしき盛り上がりが見えてきた。ネットの写真で見ては面白い顔をした山だなと思っていた。山頂部分だけが樹に覆われているようだ。

(449mはアレッぽい)


 さっきからずっと件の449mピークが気になっている。対岸側に見えるはずで、特定はできないが、多分あれだろう。すごい角度の岩場っぽいのがある。あれでは確かに手ごわいかも。無理なら戻るしかないだろう。

(秋葉山)


 植林の中に入り込むと、あっさりと秋葉山に着いてしまった。石祠が一基と屋根のない石祠。何の部分だったのか斜めになった石がある。山名板はない。三角点の石標に腰かけて一服。山頂だけは植林が切れている。広いのに、降雪前のどんよりした天気のせいか、寂しく感じる山頂だ。

(こっちを下ってしまった)


(秋葉山を振り返って)


(比較的に新しいが、みー猫さん達かねぇ。プロレス談義をしながら歩いたようだし)


 さて、ここで早速の失敗。秋葉山から向きが北東から北に変わるのに気づかず、そのまま北東に下ってしまった。えらく急斜面で、底なしに見えもした。おかしいのではと左を見ると、方向違いに普通の尾根が続いている。またしても尾根ミスのトラバース。ここのところこればかりやっている。ここで10分はロスしたか。

(古い標識)


(市境尾根に合流)


 ちょっと登って振り返ると秋葉山は台形状の山に見えている。植林と雑木の間を歩く。ほぼ平坦だ。来た方向に向けて「秋葉山・名草方面」の手書き標識があった。ちょっと先に行くと、だれも歩いているわけではないのだが、雰囲気的に賑やかなところに出た。塩ビの境界杭やらコンクリ杭が出てきたからそう感じたのかもしれない。市境の稜線に出たようだ。ここは北に行きたいところだが、今日は東、南へと下る。いずれは赤雪山に出てみたい。赤雪山と仙人ヶ岳との間は歩いたことがある。のんびりと3回も歩けば赤雪山に行き着くだろうか。考えてみれば、正月早々の田島川両岸尾根の歩きが、どうも無駄だったような気になってくる。最初から市境歩きをやっていれば、今日あたりは1ステップ先を歩いているはずだ。両岸尾根もあれはあれで楽しかったけど。

(秋葉山は良い目印になる)


 こちらの方まで来るハイカーは稀なのか、登山道は荒れている。横たわる倒木の枝も邪魔になる。倒木といえば、先日来気になっているが、この辺の樹は腐ったのが多い。斜面でうかつに手をかけると折れてしまう。痩せた土地のせいなのか、雷の影響なのかはわからない。
 秋葉山が真横になってくる。あの山はどこからでも判別できそうで、いい目印になる。

(449mが近づく)


(見上げて)


(見下ろして)


 そろそろ449m標高点の岩場だ。知らないからなおさら緊張もする。今日の歩きの神経はそこにばかり向いている。岩が出てきて、449mピークの下に出た。
 何ということはなかった。上りで使ったからだろう。下りで使うとなると、下の鞍部が見えにくいので、緊張もするだろう。ピーク下に岩場を巻くような踏み跡があったが、そこを下ると、手がかりも少なくて危険のような気がする。まして、立木は腐ってもいる。ここは岩場をストレートに下るべきだろうか。ここの通過にばかり気をとられていたから、ちょっとばかり拍子抜けしてしまった。

(一本すっぽ抜けていた)


 ピークに立つと、ちょっとした展望地。西側が開けている。地図上の449m標高点がここなのか、この少し先にあるピークなのかは知らないが、先の方のピークで休む。荷を下ろすと、括り付けたストックの三段式の先端ポールが抜けていた。秋葉山からの下りのトラバースで蔓にでも引っかけて持っていかれたか。これでは使い物にならない。嫌な出費になってしまった。無事な1本の方を改めてきつく締めた。ストックは滅多に使わずお飾りだけで持参しているが、これもまた考えものだなぁ。

(岩混じりが少し続いた)


(そして荒れている)


(秋葉山と深高山)


 岩っぽいところはまだ続き、倒木地帯も続く。太い樹があっさりと転がっていたりする。地図上は単調な登り下りの繰り返しだが、鞍部からの登り返しがちょっときつく感じながら419m付近に到着した。この先に石祠がある情報を知っていたので休憩は石祠でとしよう。

(419m先の石祠)


 こじんまりした石祠の胴体部を見ると、何だかおかしい。彫られた字が上下逆になっている。だれかが修復の際に何も考えずにやったのだろうか。屋根を外して元通りにした。享和の年号が見えている。
 菓子パンを食べて休憩。地図ではこの先の東西に破線路が通っている。そういえば449mにもあるが、それらしき踏み跡には気づかなかった。今日はちゃっかりと、あにねこさん記事の地図を刷り出して持って来ている。それには破線路とぶつかるところ3か所のうち2か所に「峠」と記されている。これまで3回の歩きからしても、明瞭な峠になっているところは少ない。どんどん消えていっているのか、あまり期待はできまい。まして、今日下り予定の名草山南西尾根には、今でこそ破線路も記されてはいないが、100年前の地図には破線が通じている。

(軽いヤブになる)


 峠らしきものを意識しないまま、左手に植林が出てきてちょいヤブが混じる。しばらく行くと369m付近だ。ピークを感じない平坦なところ。この辺から、塩ビの赤丸と赤黒の四角い杭が再び続く。そして、倒れた銃猟禁止区域の看板。ここも破線路の交わるところだが、左手の植林の中に薄っすらと踏み跡がある程度で、反対側に踏み跡は見えない。

(これもまた古い標識だ)


(浅間山山頂)


(浅間山からの展望)


 登ると年季の入った「彦間浅間遊歩道」の標識が出てきた。その先はもうこれまでの踏み跡とは違って道になっている。ここを左に行けば浅間山か。行ってみる。ほとんど起伏のないままに浅間山。この浅間山だが、余計なことを記すと、彦間浅間山、須花浅間山、田沼浅間山という三通りの名称があるらしい。それぞれに思惑があっての命名だろうが、浅間神社が祀られているから浅間山なのだろう。置かれた標識はただの「浅間山」になっている。
 展望は良い。東面を中心にほぼ270度といったところか。今日の天気はどんよりで残念だが、視界の中に大小山も鳩ノ峰も、そして山王山も入っているのだろう。自分にはどれが何山なのかわからない。せいぜい目先の名草山はあれだろうと特定できる程度だ。
 ここでザックを下ろした際に、またアレッとなった。今度は無傷のストックの先端キャップがなくなっていた。さっき449mできつく押し込んだはずなのに。今日は使わないストックが受難の日になっている。

 山頂でのんびりして名草山に向かう。ふと、焼け焦げた木が2本ばかり目に入った。火災でもあったのか。どうりで火元注意の看板があちこちに目についたわけだ。先日はホタルの里に「山に入ったらタバコは吸わない事、厳守して下さい」の看板が立っていた。だが、つい吸ってしまっている。

(岩割の桜)


(ここは感じが良かった)


(伐採地上から田沼方面)


 分岐に戻ると、大岩があった。そこに「岩割の桜」の看板。なるほど、岩の間に桜の樹がある。この桜、どんな咲き具合になるのか見てみたい(来ることはないだろうが)。
 ハイキング道を下る。「野鳥の尾根」の看板を見て伐採地の上を歩く。皮肉なことだが、ここの歩きが一番雰囲気が良かった。先に市境尾根の連山も見えている。この野鳥の尾根には、みー猫さんが見たフクロウは飛んでこないだろうか。カラスも見ることはなかったが。

(石祠)


(名草山山頂)


 石祠を見て植林帯になって江保地坂。軽く登って名草山到着。先日は、ノラさんとご一緒だったこともあり、周辺探索はしなかったが、展望もなく、回ったところで特記すべきものは何もない。

(南西に下る)


(ちょっと不気味)


 さて、ここからが唯一のオリジナルルートといったところになるか。尾根伝いに南西、北西に下る。ここまで雪も降らずにいてくれた。名草の町に出るまでせいぜい1時間もかかるまい。
 低いヤブのある植林に入り、その端を下る。部分的にヤブが高くなって密になったりもするが、苦労することはない。尾根の先もヤブ越しに見えている。傾斜も緩やか。かつて道があったとはいっても、その跡形はない。ただ、比較的に新しいペットボトルがいくつか放り出されているのが気になる。方向を変えるところで迷うことはなかった。その間、一瞬遠雷が聞こえたが、それきり。

(標高200m付近)


(次第にヤブが濃くなる)


 標高200m付近はただのヤブの平地。ここからはどこを下っても行けそうだが、一応はかすかな尾根型に合わせて下る。案の定、きついヤブになった。背丈も超える。里が近づくに連れて濃いヤブ。これは足利の山に限らず、道のないところを歩く限りは里山の定番だろう。ヤブの薄い方、薄い方を選ぶから大回りにもなっていく。それにしてもよく滑る。

(これはきつい。抜け出せなかったら、高木か足利で整骨院をやっている友達にでも電話して踏み台を持ってきてもらうしかなかった)


 ヤブの先に家屋の屋根が見えた。庭先着地だけは避けたいので、これを避けるべく、ヤブの密な方に向かった。身体を抑えられながら移動するとすぐに道が見えた。フェンスが目の前にある。微妙な高さで、自分の足の長さでは跨げない。隙間もなく、左右を覗くと、ずっと道に沿って張り巡らされている。よほどフェンスを踏み倒そうかと思ったが、力づくに押しても容易に傾きもしない。どうしたものかと思案すると、ヤブの中に倒木が見えた。これを引っ張って来て足場にした。何とか跨ぐことはできたが、着地側に足場はない。フェンスの先でズボンの尻がカギ裂きになったうえ、股ぐらに痛い思いをした。今日は引退間近のズボンを履いてきた良かった。
 しかし、今日はフェンスで始まってフェンスで終わったといった歩きだったなぁ。

(車道歩き)


(途中で見かけた道祖神)


(集会所に到着)


(金蔵院の石碑)


 ここから駐車場までは1.5kmほどのものだ。秋葉山を正面に見ながら20分ほど歩いて集会所に着いた。
 ふと、金蔵院で例の鎧地蔵を見るんだったと思い出した。金蔵院はかなり古い寺のようだ。中をぶらぶら歩くと、石仏やら石碑、地蔵、庚申塔はずらりとあるが、肝心の鎧地蔵は見あたらない。あったのだろうが気づかなかったというべきか。まさか本堂の中だろうか。そこまでして見るのもなあと思っていたら、雪が降りはじめた。もういいやと帰路に着く。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

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