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Channel: たそがれオヤジのクタクタ山ある記
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この異常な暑さ続きの中、足尾の900m級の尾根歩きは短時間でもバテバテだった。

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◎2018年7月19日(木)

間藤駅脇駐車場(8:50)……取り付き(9:05)……945.2m三角点(10:09~10:30)……南に尾根を下る……車道に出る(11:39)……駐車場(11:45〉

 18、19日と二連休だった。これは会社で慰安旅行があり、参加しない者は休暇を取って休めというお達しがあったからだ。こういう催しに、こちらはさらさら興味はないが、宴会の席で一人ずつ芸を披露しなけりゃならないという話を聞くと、慰安旅行そのものをいまだに実施していることと併せ、あきれてしまう。こんなものを続けているのでは、会社と職員の質が知れるといったところが個人的な思いだ。実のところ、参加するのはほんの一握りの職員だ。行きたくもないのに行かせられるお気の毒な職員もいる。
 グルーブ企業のオーナーは九州人で、趣味はワンゲル上がりの登山らしい。年に一度はアルプス歩きをするそうで、社員が尾ひれになってくっついて行く。これもまた、いろいろと計算して参加するのもいるだろう。オレが酔狂で立候補でもしたら、すぐにトレパンと地下タビスタイルでは却下されるだろう。そんな気はないが。
 まぁ、そんなことで、この二連休は酉谷山避難小屋に泊まってブラブラ歩きをするつもりでいた。ところが、船形山に行って夏バテ歩きをしてしまい、この猛暑続きではゆっくり歩いてもかなりきついだろうと判断。結局どうしようかと迷うことになった。
 持ち帰った赤倉山の山名板は新しいのができていた。されど、赤倉山は暑かろう。決して風通しの良い山ではない。ふと、新装なった「かじか荘」の風呂に入ってみたくなった。だが一回の入浴で二連休終わりでは何とも寂しい。船形山同様についでの歩きを探す。短時間・未踏の条件だけで結構。これに涼しさを加えたら沢歩きになるし、「短時間」限定にひずみが出てくる。暑さ以外の冷や汗はかきたくもない。
 目を付けたのは、先日の赤倉山からの下りのラストで、ヤバそうなのでいそいそと退却した岩場っぽい尾根の歩き。あれを下から登ればどういうことになるのか。それに945.2m三角点から田元に南下する尾根をつなげればまさに短時間・未踏の条件に一致する。歩くコースに名前のある山がないことだけは残念だが、足尾の地味尾根へのこだわりという面からは満足もできよう。
 せいぜい2時間も歩けば周回できると踏んでいた。ほどよい汗をかき、かじか荘の庚申の湯にゆっくり浸かれると算段していた。だが実際に予定のコースを歩き、気持ち良く温泉に浸かれはしたものの、「ほどよい汗」にはほど遠く、歩きに2時間どころか3時間もかかってしまうことになる。
 初日は母親の世話やら、網戸修理で一日つぶしていた。映画も観たいのはやっていなかった。二日目の木曜日に雑用は何もない。早朝に出たとして、かじか荘の風呂には10時半にならないと入れない。ゆっくり家を出て行こう。だが、朝からの暑さがそんな気持ちの余裕をかき消してくれた。連日、寝不足が続き、頭はどんよりとしている。犬の散歩の後はシャワーを浴びて着替えをした。車に荷物を積んではまた汗をかく。

 足尾は太田よりも3~4℃は低かろうと思っていたが、足尾に入っても車のエアコンを切ることはなく、間藤駅脇にある観光者用駐車場に置いた車から出た時には、何だこの暑さは、太田と同じじゃないかといった塩梅で、前の工場の稼働する機械や重機の騒音がさらに蒸し暑さ気分に拍車をかける。もし足尾が涼しかったら、山名板取り付けもありかなと思っていただけに、これじゃダメだなと、山名板はザックから取り出した。
 今日はスパ地下にしたが、コハゼタイプでは通気も悪いだろうと、マジックテープ留めの『朝霧』にした。この地下タビ、スパイクがかなり減っていて、履くのも久しぶりになる。自分の場合、ズボンの裾をどうしても中に入れてしまうので、風通しの面では朝霧にしたとてあまり通気の効果はなかった。

(間藤駅)


(下り予定の南尾根を眺める)


(上りの西尾根)


 車道を歩いて行くと、おかしな手書き標識があった。「中宮祠足尾線3km右」。もしかして、半月道のことを指しているのだろうが、ここから3キロどころか2キロもないだろう。もっと別な道が先にあるのか。
 この通りには、発電所跡だの、車通過では気づかない遺物もあるが、自分にはあまり趣味の域ではない。アパートの上に、これから歩く尾根が見えている。凹凸状になっているが、岩場の尾根には見えていない。だが、これは逆光でよく見えなかっただけのことで、後で撮った写真を見ると、岩場状になっていた。やはりなぁ。
 赤倉郵便局の先を右に曲がる。945.2m三角点峰真西末端部に着いた。左には、先日車を駐めた空地がある。ここまで15分。ゆっくり歩きだから、3キロには無理がある。すでに、シャツは汗でぐっしょりになっている。

(西尾根末端部。脇から登って行く)


(見下ろす)


 末端の石垣は落石を保護というか抑えの役割なのだろう。間近で見ると、前回チラ見した以上に急だ。石垣からの攀じ登りは無理なので、手前から登って石垣の上に出る。
 四つ足までにはならなかったが、シカ道か細い作業道を頼りに登れる。一息ついたところで真下には人家の屋根。10分も経っていないのにメガネのレンズに頭から汗のしずくが落ちてきた。とにかく無風で暑い。左ポケットの手拭いでレンズを拭う。右の手拭いではレンズも曇ってしまう状態だ。これは2時間コースでは無理のようだな。気力に体力が伴ってこない。とにかくちょっと登っては休むの繰り返しになった。こんなに暑くなかったら、さっさと先に行けている。

(見た目はヤブ尾根)


(共同アンテナ)


(明瞭な踏み跡が通っている)


(ここの幼木は保護ネットで囲われている)


 ヤブになって、左にはシカ除けのフェンスが出てき、共同受信のアンテナが見えてくる。VHFタイプだから、すでに使われてはいないだろう。
 ヤブの中に踏み跡がずっと続く。それも幾筋も。尾根に特別な障害はない。あくまでもヤブ尾根だが、樹に巻かれた金網やら石垣を見ては人為的な足跡もずっと続いているので安心はできる。落石の心配はない。まして、ここは町の上にあって、何かがあっても簡単に携帯はつながる。ありがたいことではあるが、里山レベル未満の裏山を歩いている感じになる。車道側を走る車のエンジン音は最後まで聞こえていた。この安心感がいつまで続くのだろう。三角点の真下はきっと岩混じりの急ザレになっているのではないのか。

(1008m標高点)


(こんなコンクリートの基礎があった)


(鉄パイプが通っているので水道施設だったのだろう)


(こんなのも)


 左に1004m標高点が見えてくると、尾根の周辺にいろんな機械の残骸やら、ワイヤー、そして何かのコンクリートの基礎部分が出てくる。フェンスは続いているから、かつては治山工事も行なわれていたのだろう。

(ゴツゴツした感じのピーク)


(松木川の対岸尾根。左手下の白い建屋が旧・本山小学校)


 やがて先にピークが見えてくる。まだ三角点ピークではない。その手前ピークだ。依然、危ういところはなく、普通の尾根を登っている感覚だ。先に進むと、左手に赤倉山南尾根のボコボコピークが見えてくる。こうして見ると、やはりヤバそうな感じがする。
 岩がちになったところで水を飲む。ふだんこういう飲み方はしないがゴクリゴクリだった。緊張感よりも暑さによるものだ。
 松木川を挟んだ対岸に備前楯に続く稜線が見えている。左から金龍山、脊戸山、石垣山。脊戸山が今一つわからない。鞍部のすぐ手前左だろうか。通洞側からを除き、旧本山小学校起点であの稜線に登ったことが2010年2015年の2回ある。あんなところにも「学校口コース」というルートがある。それを辿ったのが2015年だが、2010年はそこを歩こうとして冒険コースになり、石垣山の手前に出た。あの時は長靴を履き、戻るに戻れない状態で四つん這いになって登った。下に旧本山小学校が見えるから、その時の岩尾根はここから見えているはずだ。特定はできていない。

(先日越えた尾根の岩峰2つ)


(ザレ場もある)


(中倉山方面)


 低いマツが出てくると、南尾根のコブも2つ見えるようになった。前回記事には、下の砂防ダムからの直登が可能のようなことを記したが、あれではダメだな。こちらから見ると、かなりの険峻だ。やはり回り込みが正解だろう。
 ザレが出てくる。そろそろか。だが、散発的に出てはすぐに消えた。そして、下り予定の三角点南尾根も顔を出し、正面の石垣山や中倉山も含め、ここからの景観はなかなかのものだ。そして1004mの奥には赤倉山が見えてくる。赤倉山南尾根や中倉尾根からの眺めも良いが、ここからの眺めも狂暴的なものが潜んでいて気に入った。

(こんなのを上の三角点までよく見かける。その上に防火線があるということだ)


(945.2m三角点ピークが近づく)


(南尾根の一角も見える)


 石垣を左に見ながら登ると多少の岩場も出てくるが、問題なく通過できる。ここにケルンでも積んでみたいが、今は使われていないらしい作業道ルートにケルンを積んでもあまり意味はない。
 グズグズの岩混じりを通過すると、左先に、先日の下りでそれを見てしまってひるんで退却した小さな岩の突起(その時は、上からでは岩峰に見えていた)が現れる。ここまで来ると、どうもここの尾根下りが恐ろし気に感じたのは取り越し苦労だったようだ。
 もう問題はないだろう。ここで休憩する。三角点はすぐ先だ。レーズンを食べ、塩アメを舐めて水ゴクリ。そして一服。

(大岩か?)


(右から巻ける)


(もう少し)


(前回、上からこの正面の岩の塊を見て、こちらもそうなっているのだろうと想像して退却となった)


(またザレ)


(前回の退却地点。やはり見栄えは悪く、下れるとは思えない)


 雑然とした灌木混じりを登ると、大きな岩が登場。これは登れない。左は切れかかっているが、右巻きなら問題なし。また展望地。そろそろ、南尾根までトラバースして行けるようになった。ここは945.2m三角点までこだわることにする。前回の退却地点に出た。確かにここからでは、その先が切れ落ちているように見える。もっと先まで行って観察していればよかったが、あの時は、戻って林道に出るまでがなだらかな斜面だったし、あれはあれで後悔はない。

(あのテラスには何が置かれていたのか)


(北西尾根沿いのフェンス)


(945.2m三角点ピークに到着)


(日陰で休憩)


 前回気づかなかったものが結構見えてくる。平らにはめ込んだような石。これは何かの土台だったのだろう。そして、三角点から先は途切れたと思っていたフェンスは北西尾根伝いに下っていた。
 945.2m三角点に到着。取り付きから1時間か。かかり過ぎだ。30分で登れる。暑くなければ。ここは休むには暑く、南尾根の木陰に移動したが、そこは風通しが悪かった。もう一回移動して休憩。低い草原に寝ころびたかったが、マダニに付かれても困るので腰位置の高い木株に腰をおろした。まず水を飲む。ここで500㎖入りのペットボトルは空になった。やはり、今日は水の摂取が普段の3倍近くになっている。
 さて、食事でもしようかとザックに手を入れると、途中のコンビニで買ったおにぎりと菓子パンの姿が見えない。あさったがない。ザックに入れるのを忘れてしまった。仕方なく非常食に手を出した。残りのレーズンとチョコレート。結局は使うことがなかったヘルメットだけはしっかりとザックに結わえてある。

 あとはここから南尾根を下るだけ。おそらく、ここにも作業道は延びているだろう。西側は岩場マークが続いている。その下には人家やらアパートがある。落石を避ける治山工事が入っていないわけがない。と、勝手に思っているが、実際にそうだった。三角点西尾根、南尾根ともに、ヤブ志向には物足りないところだろう。それ以前に、こんなところを歩こうとすること自体が不可思議で、おそらくは、だれも一顧だにしないルートだ。さりとて、地味というには違和感がある。ちょっとはスリリング。まぁそんな感じだ。

(三角点峰南尾根を下る)


 下る。ちなみに下りに1時間10分かけている。こことてせいぜい45分だ。ということは、自分の歩きタイムは、思わぬ3時間だったが、気温も含めての障害がなければ、当初予想の2時間どころか1時間15分ほどのものだと思う。これでは、わざわざ足尾にやって来てまで歩くバリルートではあるまい。こちらは庚申の湯のついでもあったが、ついでがなければ、あくまでも945.2m三角点経由の歩きとして参考にしてくれれば結構だ。
 最初のうちは、この辺ならどこでも見かける草原状の尾根。なだらかで特徴はない。ただ、下るに連れ、右も左も車の騒音が近づいてくる。左は国道122号線。右は県道が真下になっていて、廃品回収車の巡回アナウンスが明瞭だ。工場の稼働音も聞こえる。だからか余計に暑く感じる。

(場所柄、つい対岸の山肌に魅入ってしまう)


 石垣山を右に見ながらの下りになった。自分がかつて迷い込んで登ったザレ尾根はどこだろうか。やはり気になってしまう。旧本山小学校の真上だったから、V字の谷間左右のいずれかだ。よくあんなところを長靴でといったことになるが、別に当初から狙い撃ちしたわけではなく、なぜかそうなってしまっただけのことだ。

(草原状とはいっても、これがずっと続くはずはない)


(振り返ると西尾根が見える)


 下り出ししばらくの尾根の感じは良い。ケルンを積んだ人でもいるのか、それは残骸としてバラバラになっている。繰り返しになるが、こんな作業道のついたところにテープを垂らすのは愚かな行為だが、ケルンを積んでも、バラバラになると、通りすがりにとっては、ここで焚火でもしたのかといった感じになってしまう。石標があった。ここも古河の社有地なのかと思ったが、頭のマークは<+>で、測量標石なのだろう。結局の今日の歩きで古河マークの標石を見ることはなかった。
 振り返ると、登って来た西尾根が見え、尾根幅も広がった。この辺は注意を要するところだが、左にシカ除けフェンスが現れ、東側に下れないようになっているから、フェンス沿いに下れば問題はない。

(やはり草地は消え、石ゴロの尾根になった)


(鉄塔)


(鉄塔から西側を覗く)


 910m級のピークに登り返すあたりから草地はなくなり、いわゆる普通の尾根になった。つまり、歩いていてもそれほどに楽しい気分にはならない。ここで、また、さっきの廃品回収車のアナウンスが気になりだしたから、ここまでしばらくは良い気分で下っていただけのことだろう。
 880mには地図通りに高圧線が通った鉄塔が置かれている。鉄塔はこじんまりしたものだ。西側を覗くと、高圧線に沿って窪地になっている。この先でヤバくなったら、ここに戻って下れば車道にすんなりと出られるだろう。地図を見てもゲジゲジも岩場マークもない。現に、100mばかり下には車も駐まっているのが確認できる。

(フツーの尾根下り)


(おそらく、この辺の左右下は岩場になっているのではないだろうか)


(シカが軽々と越えて行ったフェンス。これではフェンスの意味がない)


 おとなしい尾根の下りになった。地図を見る限りは東側に砂防のマークがあるが、ここからではフェンスの先で見えない。ただ、国道122号線はしっかりと見えている。突然、シカが2頭、右から現れ、フェンスを飛び越えて左に下って行った。フェンスの高さは160cmはある。よくもそんな高さを余裕で飛び越えられるものだ。この辺のシカは慣れたものなのだろう。以前、フェンス網に角を引っかけてもがいているシカを助けてやったことがあるが、飛び越えた瞬間、久しぶりにまた手助けかと思ったりしていた。

(機械操作小屋?)


(ここも石垣が多い)


(変化はある)


(しつこく石垣山。少しは角度も変わった)


 工事用の残骸が集まったところを通過。物置のようなものがあり、戸が開いたままの中を覗くと四角いアンプのようなものが2台あった。鉄索も放置されているから、その操作用のものだろうか。ただ、尾根上に伐採の跡はない。もっぱら、まだ植林状態なのか。
 石ゴロになってきた。そして岩も出てくる。やはりなぁ。下から眺めた限りではあっさりと下れはしまいとは思っていた。マツが出てきて、露岩帯のようなところを歩くようになる。右下に町は丸見えで、ちょうど、間藤駅の上あたりにいる。

(目の前に岩峰。奥に850m級ピーク)


(岩峰直下から)


 900m未満なのにかなりの高度感がある。先に見えているピークは850mだろうか。このすぐ先にはもろそうな岩峰。この尾根のハイライト部分だ。岩峰は越えられるのだろうか。この辺から、落石用の金網が張り巡らされるようになった。この金網も、落石防止の安全対策ではあろうが、スパ地下には危険度が高い。スパイクを引っかけたら転落だ。まだ登山靴の方が無難な歩きになる。むしろ、スニーカーやズック靴の方がベターかもしれない。
 ガレ場を行くと正面に岩峰。たいして高いものではない。正面突破は難しくはなかろう。だが、ここまで作業道らしきものがずっと通っていた。右は切れ落ちだから、左に活路があるかもしれない。やはりあった。この小岩峰も金網に囲われていて、簡単に登れそうにもなかった。

(岩峰を振り返って)


(この金網が何とも嫌らしい)


(アップで)


(850m級ピーク)


(歩いて来た南尾根。右下に国道122号線日光方面)


(850m級ピークに到着)


 巻きをして尾根先に出る。左下はすぐに国道になっている。右よりもこちらの傾斜がきつい。工事も左側の方に集中しているようだ。
 あとは850m級ピークを越えれば終わりだ。見た目ほどの険しさはなく、フェンスに沿い、草むらを登りきれば850mピークに到着。大休止。
 ここから下はさほどのものではないと思っている。末端まで行ってしまえば、擁壁で下りられずに戻ることになる。適当なところから右下に出た方が良いだろう。ただ、工事の石垣やらで苦労はするかもしれない。前回の下見では、石垣が段々になっていた。すんなりと車道に出られればよいが。

(下る)


(傾斜がちょっときつくなる)


(こんなところまで。確かにこれまでしないと、豪雨時に東西の土砂崩れを起こすかもしれない)


(右下に車道が見え、ここを下る)


(見上げる)


(車道)


(タイミングが良過ぎた)


 カラマツのなかを下ると再び草むらになる。そして石ゴロ。右下に車道が見えてきた。もう先に行かずともよいだろう。ここの谷を下る。
 やはり石垣の段差があった。ここまで来てこけているのではさまにならないので慎重に石垣を越える。目の前に車道。ラストの石垣かと思ったが、その上に踏み跡があり、それを追うとすんなりと車道に出た。場所は鉄橋下の田元交差点寄りのところ。目の前を間藤駅行きの気動車が走って行った。

(こんなのを汗を垂らしながら見て)


(駐車場に戻る)


 陽が陰っているのに暑いままだ。また汗が頭から落ちてくる。5分ほど歩いて駐車場に着いた。ここの観光者用駐車場、平日なのに、車を置いてはすぐに戻って来る観光者が多い。おそらく、駅舎と気動車を撮るのが目的なのだろう。
 汗びっしょりで不快だったが、地下タビだけを履き替え、そのままかじか荘に向かった。やはり車の中に昼食の入った袋が残されていた。

 さすがに船石峠の駐車場に車はなかったが、かじか荘上の駐車場には4台。この暑さでも遠距離を歩くハイカーがいるようだ。塔の峰も庚申山も暑いのに変わりはあるまい。
 かじか荘は新装できれいになっていたが、風呂そのものは多少の手を加えただけのようで、平日だからか、自分が入っているときに2人ほど入れ違いになっただけだった。低温サウナ室の存在は記憶にない。ここに入って汗を流しもした。ヌルリとした風呂にゆっくり浸かって座敷で寝ころんだ。館内はエアコンが効いて涼しい。元々、ここの温泉に入りたかったのは、効能に「痔疾」があったからなのだが(笑)。
 お腹も空いていたので食堂に寄る。栃木県民には馴染みらしい「ちたけ蕎麦」でもと思ったが980円と高い。一番安いのがラーメンとカレーライスで650円。ラーメンとソフトクリームで計1,000円也を注文する。さすがにインスタントではなかったが、スーパーで売っている生ラーメンとの味の違いは感じなかった。仕込んだスープとは思えないし、具乗せで650円だとしたら高い感じはする。
 ここの宿泊代、平日は2食付きで12,570円のようだ。高いか安いかは食事にもよるだろうが、同じ国民宿舎のサンレイク草木は2食付きで9,000円だ。それに比べたら高い。以前のかじか荘には、25年ほど前に勤め先の連中と4人で泊まったことがある。かなり安かった。そして食事はそこそこ。もう泊まることはないだろうなといった印象だったが、新装なったからとはいっても、近場の人なら、この高い宿泊代では泊まるまい。隣の旅館を選ぶだろう。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

 たかが3時間の歩きではあったが、このブログ原稿を書くのに、歩きタイム以上の時間をかけてしまった。今日もまた依然として暑い日が続いている。いったいどういうことになっているのだろう。チベット高気圧なんてのがあるのを知ったのも最近だ。この暑さの中では外出そのものが身体に悪いことはわかっているが、休日は家でじっとしていると余計に暑苦しく、結局、日曜日はさして観たいとは思ってもいなかった映画を観に行ってきた。終わって外に出ると、さらに暑くなっていた。涼んでは暑くなる。この繰り返し。身体に良いわけがない。

(参考:2010年に対岸から眺めた今回の西尾根と南尾根。誤ってザレ尾根を登っていた時の写真)


(参考:同上。これは南尾根の末端付近)


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