◎2017年11月5日(日)
小保木沢林道入口(7:57)……林道離脱(8:19)……1406m標高点(9:16~9:25)……稜線下り(9:29)……紅葉スポット見晴らし場(9:42)……林道(10:08)……駐車地(10:44)
いきなりの結論となるが、冒頭の写真は本日のもの。そして、下の写真は昨年の11月3日に撮ったものだ。2日のズレはあるが、何でこうも紅葉の具合が違うのだろう。
(昨年の紅葉スポット)
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2日の山行記事に添付した過去歩きの軌跡図に「紅葉スポット」と記したが、そこの紅葉を見たくなり、昨年よりは3日遅れではあるが行ってみた。
実は、今年の5月にその周辺を歩いたのは、あれだけの紅葉なら、さぞアカヤシオも咲き誇っているのではないかといった素人的な発想からだったが、これにはあっさりと振られた。見るほどのツツジの開花はなかった。やはり、ここは紅葉だけなのだろうなと思ったものだ。たまたまアカヤシオが不作だったのかどうか、自分にはわからない。
今日は連休の最終日。帰路の122号線もさぞ混むだろう。さっさと切り上げて帰るつもりでいたが、せめて、旧道の地蔵坂下から東に向かって林道に乗り上げる沢沿いに歩くくらいはしておきたい。沢靴持参で出向いた。
足尾に入る。今日の天気は良好どころか雲量もかなり低いはずが、なぜか薄ぼんやりしていて、風景の全体が白っぽい。旧道入口先に車を置いて外に出るとかなり寒い。風も強い北風。沢の水もまた冷たそうだ。あっさりと沢沿い歩きのプランは放棄して、旧道を上に向かう。この寒い中、昨夜テント泊したらしい方が外で食事をしていたが、よくやるものだと感心する。決して暖かそうな食事スタイルには見えず、むしろこちらが震えてしまった。
林道入口先の広いところに車を置く。地下タビにささっと履き替えて出発。林道入口には「小保木沢林道(焼山沢)」とある。別口の小保木沢林道は、おそらくこの()内の表記が違うのではないだろうか。いずれ確認する必要があるようだ。
(林道歩き)
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林道は現役に復帰したようだ。これまで数か所の土砂崩れや倒木で車が通れる状況にはなかったが、補修工事をしたらしく、危険なところはまったくない。以前よく見かけたシカの死骸すら見あたらない。関係者以外の車両の進入禁止はそのままだが、バイクが乗り入れて来ていたので、チェーンもかかっていないし、その気になれば、終点まで車で行けるだろう。
(半月山方面)
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(予定通りに沢を登っていればここに出られた)
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右手に半月山が見えた。上には黒い雲がかかっている。まさか雪は降っていないだろうが、あの暗雲が今の天気をぱっとさせていないのだろう。向かう方向に陽は出ているがかなり弱い。予定では林道終点まで行き、すぐに1151.7m三角点から上がって紅葉スポットに出るつもりでいた。この天気具合では、もう少し時間つぶしが必要になりそうだ。稜線の1406m標高点経由で回り道で行くことにしよう。そこは歩いたこともないし。
(取り付き)
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(尾根に出る)
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(シカ道がしっかりとある)
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右手に1103m標高点らしい高台が見えてきた。その正面から登るのはまず無理。人工的に削られているから45度はある。手前の斜面から登る。ヤブをかき分けて尾根に出た。
尾根に出ればすんなりいくかと思ったが、急斜面になっている。そのうちにササヤブが出てくる。ヤブにはシカ道が通っているので、特別に難儀せずに歩いては行ける。ここ、あまり良い感じの尾根ではないな。逆光で登っているという状況があるかもしれない。
(下り予定の尾根側)
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(はてこれは? サツマイモかと思った。2個見た)
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傾斜が緩み、ヤブも少なくなったところでワイヤーが出てきたりする。落ち着いたところで観察すると、この尾根、紅葉どころか晩秋の風情になっている。色の悪くなった葉がかろうじて残っているといった具合だ。右手の谷越しに下る予定の尾根が見える。日陰ですっきりとは見えていないが、その尾根にも色づきは見あたらない。例の紅葉スポットは、あの尾根の向こう側だ。そこなら確実だろうなと、根拠のない期待をいまだに持っている。今のところの不安は、スポットにさしかかった時点ですっきりと陽が昇ってくれているかどうかだ。
(1406m標高点に出る)
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(図根点)
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(男体山方面)
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1406m標高点に到着。取り付きからほぼ1時間。禅頂行者道に入った。林道活用は意外な近道ルートにもなる。あとはコースの工夫の仕方だろう。何も、細尾峠にこだわることもあるまい。ここを少しだけ歩くことになる。男体山が見えた。山頂は隠れている。動きの速そうな雲に囲まれている。あれでは、日光の山は荒れているだろう。こっちにまで影響がこなければいいが。数日前のでんさんのブログ記事に、日光は雪?のようなことが記されていたなぁ。
さて出発と立ち上がると、標石が目に入った。落ち葉の上に「図」という字が読み取れるから図根点だろう。
(三ツ目方面に少し歩いて)
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(すぐに西に下る)
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左手に夕日岳を見ながら行くと、すぐに予定の西尾根が分岐する。この西尾根は先で二分するが、その尾根に囲まれたエリアが昨年の紅葉スポットだった。両尾根ともに歩いたことはあるが、今日は右、北西に向かう尾根を下るつもりだ。前回は1151.7m三角点に至る尾根側から紅葉を楽しんだから、今回は反対側からということで。
(ボチボチと出てはくる)
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(去年、この辺はこうだったが)
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(今年はどうも寂しい。光の加減もあるだろうけどね)
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低いササの尾根を下る。ここは急でもなく歩きやすい。左側にちらほらと黄赤が出てくる。まだ淡い。それでいて茶色になっているのもある。下るに連れて不安になってきた。去年、ここを下った時は、紅葉ももっと賑やかで、スポットの手前で得をした気分になっていた。今は色物を探す状態で、ベースになっている色はササの緑だ。心配になってきた。
(そして待望のスポット見下ろしに立ったが…)
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(アップで見てもどうもなぁ)
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(尾根分岐の左側。そのまま下ると1151.7m三角点を通過して林道へ)
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(あきらめきれないでアングルを変えてみたりして)
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(その向こう側がまだ良いか。とはいっても先日歩いたばかりだ)
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(ススキの中の下り)
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(去年はこんな紅葉の中だったところを今下っている)
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色が消えたササの中を下っていくと、スポットが見えてきた。やはり…か。心配になっていたというよりも、薄々はそんな感じもしていたのだが、斜面全体が保護色に覆われているといった感じになっている。遠目では淡く、これからかなとも思えるが、曇り空の中でも国道沿いの紅葉は盛りだったことを思うと、それよりも標高の高いスポットがこれからということはあり得ない。やはり、終わったか、なかったかのいずれかだ。今年は、ここまで目を見張るほどの紅葉を見ていないから、せめてここだけでも楽しむつもりで来たのにこの結末か。まして、自分だけの紅葉スポットのつもりでやって来ただけに、何とももどかしくてやるせない気分だ。
カメラを2台持ってきていた。コンデジを一眼レフに代えても色が付くわけではない。ダメなものはダメだ。場所を変えても同じ。どのアングルからにしても、目立った黄赤の世界はない。
がっかりして下る。周囲はススキが生い茂り、もう晩秋の景色になっている。ため息が出た。
(急な下りになった)
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(こんなのもあるにはあるが、密になっていないのが寂しい)
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(沢に降り立つ)
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色合いのない尾根は次第に急になってくる。前回は上り使用だったが、どうやって登ったんだっけ。尾根から外れて、やや緩やかな左、左へと逃げる。下を沢が流れている。傾斜の緩い沢に出た方が安全なようだ。樹に抱き着き、細い枝を頼りに沢に降りた。林道はすぐそこだ。ふと予期せぬエンジン音。バイクだ。一台、終点のほうに向かって行った。視界から消えたのを確認して林道に出た。こんな沢にいるのを見られたら、相手もさぞびっくりするだろう。ところで、後でルートを確認すると、上り使用の時も、沢から尾根に登っていた。やはり、あそこしかなかったようだ。
(林道歩き)
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(林道で。その1)
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(林道で。その2。薬師岳の南斜面)
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(林道で。その3。改めて半月山)
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(林道で。その4)
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(林道で。その5。もうやめておこう。林道歩きに来たわけでもないし)
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まだ寒々として風は冷たいが、ようやく陽がすっきりと出てきて、林道沿いの冴えない紅葉もそれなりにきれいに見えている。むしろ、山の方よりも見栄えはしているし、薬師岳西側のカラマツもまた陽があたってキラキラしている。日光方面はまだ荒れている。高台に登って眺めていると、バイクが戻ってきた。ここなら出会っても驚きはないだろう。お互いに頭を下げあう。
(旧道に出て駐車地へ)
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林道を抜けて、駐車地にあっけなく戻る。こうなったら、この周辺、どこを歩いても同じだろう。今日は皇海荘も休みだろうしと、周辺を探索する予定でもいたが、その気もなくなり、もうさっさと家に帰ることにする。実は、これからが何とも皮肉なハイライトだった。
(水準点)
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(地蔵坂で。その1)
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(地蔵坂で。その2)
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(地蔵坂で。その3)
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地蔵坂を下るに連れて、紅葉はきれいになり、車を止めては写真を撮る。1023.3mの水準点もわざわざガードレールを乗り越えて見に行った。これなら、今日はここに来なくとも、庚申林道の紅葉を楽しんでいた方が賢かったかもなと思った。というのも、大間々からずっと後ろについていた車が、左折してかじか荘の方に向かって行ったからだが、その時は、庚申山か、この天気ではどうだろうなと思っていたが、この時間なら、天下見晴からの眺めも良かったかもしれない。
国道に出ると、もうすっきりした青空になっていて、道路沿いは盛りに色づいている。今年の紅葉はさっぱりだなと思っていたところだけに、この見事な紅葉続きには複雑な思いになった。途中、何度も車を止めて写真に撮りたかったが、後続車がぴたりとくっついていたし、山の紅葉を見に行ったのに車道の紅葉を撮ってもなぁと、車窓から眺めながらのドライブだけにしておいた。
途中、石倉山下の赤法華梅林公園の紅葉はどんなものだろうかと路地に入りこんでみたが、ここはそんな紅葉見物の公園ではなく、車から降りることもなくUターンとなった。そういえば、石倉山の紅葉の方がきれいだったかなと未練がましく思ったりした次第である。
(付録。草木ダムから。この付近の渡良瀬川左岸側もそろそろだろう)
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(これを撮っていたら、周りの人たちが携帯で撮り始めた。中にはバックで写真撮りをしているカップルもいた。もう終わりで汚いのに…)
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(本日の軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
小保木沢林道入口(7:57)……林道離脱(8:19)……1406m標高点(9:16~9:25)……稜線下り(9:29)……紅葉スポット見晴らし場(9:42)……林道(10:08)……駐車地(10:44)
いきなりの結論となるが、冒頭の写真は本日のもの。そして、下の写真は昨年の11月3日に撮ったものだ。2日のズレはあるが、何でこうも紅葉の具合が違うのだろう。
(昨年の紅葉スポット)

2日の山行記事に添付した過去歩きの軌跡図に「紅葉スポット」と記したが、そこの紅葉を見たくなり、昨年よりは3日遅れではあるが行ってみた。
実は、今年の5月にその周辺を歩いたのは、あれだけの紅葉なら、さぞアカヤシオも咲き誇っているのではないかといった素人的な発想からだったが、これにはあっさりと振られた。見るほどのツツジの開花はなかった。やはり、ここは紅葉だけなのだろうなと思ったものだ。たまたまアカヤシオが不作だったのかどうか、自分にはわからない。
今日は連休の最終日。帰路の122号線もさぞ混むだろう。さっさと切り上げて帰るつもりでいたが、せめて、旧道の地蔵坂下から東に向かって林道に乗り上げる沢沿いに歩くくらいはしておきたい。沢靴持参で出向いた。
足尾に入る。今日の天気は良好どころか雲量もかなり低いはずが、なぜか薄ぼんやりしていて、風景の全体が白っぽい。旧道入口先に車を置いて外に出るとかなり寒い。風も強い北風。沢の水もまた冷たそうだ。あっさりと沢沿い歩きのプランは放棄して、旧道を上に向かう。この寒い中、昨夜テント泊したらしい方が外で食事をしていたが、よくやるものだと感心する。決して暖かそうな食事スタイルには見えず、むしろこちらが震えてしまった。
林道入口先の広いところに車を置く。地下タビにささっと履き替えて出発。林道入口には「小保木沢林道(焼山沢)」とある。別口の小保木沢林道は、おそらくこの()内の表記が違うのではないだろうか。いずれ確認する必要があるようだ。
(林道歩き)

林道は現役に復帰したようだ。これまで数か所の土砂崩れや倒木で車が通れる状況にはなかったが、補修工事をしたらしく、危険なところはまったくない。以前よく見かけたシカの死骸すら見あたらない。関係者以外の車両の進入禁止はそのままだが、バイクが乗り入れて来ていたので、チェーンもかかっていないし、その気になれば、終点まで車で行けるだろう。
(半月山方面)

(予定通りに沢を登っていればここに出られた)

右手に半月山が見えた。上には黒い雲がかかっている。まさか雪は降っていないだろうが、あの暗雲が今の天気をぱっとさせていないのだろう。向かう方向に陽は出ているがかなり弱い。予定では林道終点まで行き、すぐに1151.7m三角点から上がって紅葉スポットに出るつもりでいた。この天気具合では、もう少し時間つぶしが必要になりそうだ。稜線の1406m標高点経由で回り道で行くことにしよう。そこは歩いたこともないし。
(取り付き)

(尾根に出る)

(シカ道がしっかりとある)

右手に1103m標高点らしい高台が見えてきた。その正面から登るのはまず無理。人工的に削られているから45度はある。手前の斜面から登る。ヤブをかき分けて尾根に出た。
尾根に出ればすんなりいくかと思ったが、急斜面になっている。そのうちにササヤブが出てくる。ヤブにはシカ道が通っているので、特別に難儀せずに歩いては行ける。ここ、あまり良い感じの尾根ではないな。逆光で登っているという状況があるかもしれない。
(下り予定の尾根側)

(はてこれは? サツマイモかと思った。2個見た)

傾斜が緩み、ヤブも少なくなったところでワイヤーが出てきたりする。落ち着いたところで観察すると、この尾根、紅葉どころか晩秋の風情になっている。色の悪くなった葉がかろうじて残っているといった具合だ。右手の谷越しに下る予定の尾根が見える。日陰ですっきりとは見えていないが、その尾根にも色づきは見あたらない。例の紅葉スポットは、あの尾根の向こう側だ。そこなら確実だろうなと、根拠のない期待をいまだに持っている。今のところの不安は、スポットにさしかかった時点ですっきりと陽が昇ってくれているかどうかだ。
(1406m標高点に出る)

(図根点)

(男体山方面)

1406m標高点に到着。取り付きからほぼ1時間。禅頂行者道に入った。林道活用は意外な近道ルートにもなる。あとはコースの工夫の仕方だろう。何も、細尾峠にこだわることもあるまい。ここを少しだけ歩くことになる。男体山が見えた。山頂は隠れている。動きの速そうな雲に囲まれている。あれでは、日光の山は荒れているだろう。こっちにまで影響がこなければいいが。数日前のでんさんのブログ記事に、日光は雪?のようなことが記されていたなぁ。
さて出発と立ち上がると、標石が目に入った。落ち葉の上に「図」という字が読み取れるから図根点だろう。
(三ツ目方面に少し歩いて)

(すぐに西に下る)

左手に夕日岳を見ながら行くと、すぐに予定の西尾根が分岐する。この西尾根は先で二分するが、その尾根に囲まれたエリアが昨年の紅葉スポットだった。両尾根ともに歩いたことはあるが、今日は右、北西に向かう尾根を下るつもりだ。前回は1151.7m三角点に至る尾根側から紅葉を楽しんだから、今回は反対側からということで。
(ボチボチと出てはくる)

(去年、この辺はこうだったが)

(今年はどうも寂しい。光の加減もあるだろうけどね)

低いササの尾根を下る。ここは急でもなく歩きやすい。左側にちらほらと黄赤が出てくる。まだ淡い。それでいて茶色になっているのもある。下るに連れて不安になってきた。去年、ここを下った時は、紅葉ももっと賑やかで、スポットの手前で得をした気分になっていた。今は色物を探す状態で、ベースになっている色はササの緑だ。心配になってきた。
(そして待望のスポット見下ろしに立ったが…)

(アップで見てもどうもなぁ)

(尾根分岐の左側。そのまま下ると1151.7m三角点を通過して林道へ)

(あきらめきれないでアングルを変えてみたりして)

(その向こう側がまだ良いか。とはいっても先日歩いたばかりだ)

(ススキの中の下り)

(去年はこんな紅葉の中だったところを今下っている)

色が消えたササの中を下っていくと、スポットが見えてきた。やはり…か。心配になっていたというよりも、薄々はそんな感じもしていたのだが、斜面全体が保護色に覆われているといった感じになっている。遠目では淡く、これからかなとも思えるが、曇り空の中でも国道沿いの紅葉は盛りだったことを思うと、それよりも標高の高いスポットがこれからということはあり得ない。やはり、終わったか、なかったかのいずれかだ。今年は、ここまで目を見張るほどの紅葉を見ていないから、せめてここだけでも楽しむつもりで来たのにこの結末か。まして、自分だけの紅葉スポットのつもりでやって来ただけに、何とももどかしくてやるせない気分だ。
カメラを2台持ってきていた。コンデジを一眼レフに代えても色が付くわけではない。ダメなものはダメだ。場所を変えても同じ。どのアングルからにしても、目立った黄赤の世界はない。
がっかりして下る。周囲はススキが生い茂り、もう晩秋の景色になっている。ため息が出た。
(急な下りになった)

(こんなのもあるにはあるが、密になっていないのが寂しい)

(沢に降り立つ)

色合いのない尾根は次第に急になってくる。前回は上り使用だったが、どうやって登ったんだっけ。尾根から外れて、やや緩やかな左、左へと逃げる。下を沢が流れている。傾斜の緩い沢に出た方が安全なようだ。樹に抱き着き、細い枝を頼りに沢に降りた。林道はすぐそこだ。ふと予期せぬエンジン音。バイクだ。一台、終点のほうに向かって行った。視界から消えたのを確認して林道に出た。こんな沢にいるのを見られたら、相手もさぞびっくりするだろう。ところで、後でルートを確認すると、上り使用の時も、沢から尾根に登っていた。やはり、あそこしかなかったようだ。
(林道歩き)

(林道で。その1)

(林道で。その2。薬師岳の南斜面)

(林道で。その3。改めて半月山)

(林道で。その4)

(林道で。その5。もうやめておこう。林道歩きに来たわけでもないし)

まだ寒々として風は冷たいが、ようやく陽がすっきりと出てきて、林道沿いの冴えない紅葉もそれなりにきれいに見えている。むしろ、山の方よりも見栄えはしているし、薬師岳西側のカラマツもまた陽があたってキラキラしている。日光方面はまだ荒れている。高台に登って眺めていると、バイクが戻ってきた。ここなら出会っても驚きはないだろう。お互いに頭を下げあう。
(旧道に出て駐車地へ)

林道を抜けて、駐車地にあっけなく戻る。こうなったら、この周辺、どこを歩いても同じだろう。今日は皇海荘も休みだろうしと、周辺を探索する予定でもいたが、その気もなくなり、もうさっさと家に帰ることにする。実は、これからが何とも皮肉なハイライトだった。
(水準点)

(地蔵坂で。その1)

(地蔵坂で。その2)

(地蔵坂で。その3)

地蔵坂を下るに連れて、紅葉はきれいになり、車を止めては写真を撮る。1023.3mの水準点もわざわざガードレールを乗り越えて見に行った。これなら、今日はここに来なくとも、庚申林道の紅葉を楽しんでいた方が賢かったかもなと思った。というのも、大間々からずっと後ろについていた車が、左折してかじか荘の方に向かって行ったからだが、その時は、庚申山か、この天気ではどうだろうなと思っていたが、この時間なら、天下見晴からの眺めも良かったかもしれない。
国道に出ると、もうすっきりした青空になっていて、道路沿いは盛りに色づいている。今年の紅葉はさっぱりだなと思っていたところだけに、この見事な紅葉続きには複雑な思いになった。途中、何度も車を止めて写真に撮りたかったが、後続車がぴたりとくっついていたし、山の紅葉を見に行ったのに車道の紅葉を撮ってもなぁと、車窓から眺めながらのドライブだけにしておいた。
途中、石倉山下の赤法華梅林公園の紅葉はどんなものだろうかと路地に入りこんでみたが、ここはそんな紅葉見物の公園ではなく、車から降りることもなくUターンとなった。そういえば、石倉山の紅葉の方がきれいだったかなと未練がましく思ったりした次第である。
(付録。草木ダムから。この付近の渡良瀬川左岸側もそろそろだろう)

(これを撮っていたら、周りの人たちが携帯で撮り始めた。中にはバックで写真撮りをしているカップルもいた。もう終わりで汚いのに…)

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」