Quantcast
Channel: たそがれオヤジのクタクタ山ある記
Viewing all articles
Browse latest Browse all 520

今度は転じて奥武蔵の紅葉へ。武川岳から伊豆ヶ岳歩き。こちらは気持ちの方が早かったみたい。

$
0
0
◎2017年11月9日(木)

芦ヶ久保・道の駅(7:30)……二子山・雌岳(8:55)……雄岳(9:05~9:20)……焼山(9:55~10:06)……鳶岩山・1004m(10:50~11:00)……武川岳(11:19~11:36)……前武川岳(11:47)……山伏峠(12:29~12:37)……伊豆ヶ岳(13:23~13:33)……小高山720m(13:54)……正丸峠(14:08)……正丸駅(14:55)

 ぶなじろうさんが5日に小持山からウノタワ周辺を歩かれた記事を拝見し、奥武蔵も800~1000m標高付近の紅葉が見頃であることを知った。自分は武川岳という山には行ったことがなかったし、これを機に行ってみることにした。ただ、ぶなじろうさんからいただいたコメントには、武川岳の周辺は杉林が多いのでいかがなものかといったようなことが記されていた。紅葉は運が良ければというレベルにしておこう。出会えたら幸い。あくまでも目的は未踏の武川岳ということで。
 今回のコース、芦ヶ久保から二子山、武川岳、伊豆ヶ岳、正丸峠、そして正丸駅から電車で戻るという歩き方はオーソドックスなもので、大方がこのルートで歩いているようなので、詳細な記事は避けることにし、写真中心の掲載ということにした。まして、結果的には素晴らしいまでの紅葉でもなかったし。
 当日は北西からの冷たい風が強烈で、出発から帰着までずっと寒い中での歩きであった。

(芦ヶ久保駅下のトンネルをくぐってハイキングコースに入る。陽があたらず陰気な感じがする)


 実は、このルートではなく、並行して二子山・雌岳につながる浅間神社経由のコースを歩きたかったのだが、道の駅のハイカー向けの第二駐車場に車を置くと、すぐに目先のハイキングコースの標識が目に入り、それにつられてこのコースを歩くことになってしまった。

(沢沿い歩き、沢を何度か渉る)


(こんなLESSON看板があちこちにある)


(作業道みたいだ)


(横瀬町の看板は丁寧に置かれているが、かなり古い)


(沢から離れて尾根に向かう)


(左は自然林だが、基本はやはり植林の尾根)


(右手に武甲山が見えてくる)


(良い感じの尾根)


(二子山への急登)


(二子山・雌岳。ここを巻く道もあった)


(そろそろ出てきたなぁと思いながら)


(二子山・雄岳に到着)


(ここからは武甲山の眺めが良い)


 これまで武川岳を敬遠というか、登ったことがないのにはわけがあり、それは、この二子山が西上州の二子山のイメージと重なっていたためだ。自分は、ずっと、この二子山も岩峰とばかりに思っていて、武川岳に行くルートはいくつもありながらも、歩くのならこのルートだろうなと決めていた。岩峰でないことを知ったのは、つい最近のことで、ただのラクダの背の山だった。
 二子山に出るまでは、今日は風が強いな程度のんきな気分だったが、山頂近くから風がビュービューと吹き荒れ、ここまで汗ばんだ身体も一気に冷え込んでしまった。植林の中でも、見上げると、樹々は音を立てて左右前後にしなっていた。

 今日は伊豆ヶ岳を含め、最後まで終始アップダウンの連続だった。後で、歩いた軌跡をカシミールで読み込むと、累積標高差は2000mを超えていた。定番コースだからと抵抗なく歩いてみたが、実のところ、休憩タイム込みで、何とかコースタイム未満で歩くのは、正直のところきつかった。このコースをポピュラーなコースとして歩いているハイカーは健脚な部類だろう。

(次のピーク)


(振り返って二子山)


(おっ、上は見頃かなぁと期待している)


(黄色がメインだ)


(赤もチラチラと出てきて)


(焼山。武甲山も正面になる)


(下っていくと、左から林道が近づいてくる)


(こんなのを見ては時間をとられ)


(さっきの林道がハイキングコースを横切った)


(のどかな感じだが、冷たい風が右後ろから吹いている)


(あの平らなのが武川岳のようだ)


(この辺は真っ盛りのようだ。標高1000m近く)


(1004m鳶岩山。岩というよりも大きなゴツゴツが山頂付近にあるだけ)


(武川岳のカラマツ紅葉はこれからだろう)


(これが一番の赤だったかも)


(武川岳への登り。山頂近くでゆるやかだ。ここでハイカー2人連れが反対側から下って来た)


(武川岳山頂。山頂は広い)


 山頂にはだれもいなかった。ここでおにぎりを一個食べて一服。山頂からの展望は南西側が開けているだけでたいしたことはない。ここまで休憩タイム込みで3時間50分。コースタイム(以下、CTとする)では通しの4時間25分だから35分の貯金ができた。
 CTはGB向けタイムとすればそれだけの話だが、初めてのエリアだから勝手も知らず、CTを基準にするしかない。頭の中では、正丸駅に出ずとも、このまま伊豆ヶ岳を経由して丸山、日向山まで行って、芦ヶ久保まで行こうかなんて思ったりしている。

(ちょっと黄色が淡いかなぁ。実のところ、見上げる紅葉ではなく、目の前の紅葉を見たいのだが。首が疲れて)


(前武川岳)


(標識の主は名栗村に変わった)


(どんどん下る。やはり、ぶなじろうさんのおっしゃるように植林帯歩きは切り離せないところのようだ)


(標高800m付近。地図にない立派な林道が通っていた)


(伊豆ヶ岳が見えてくる)


 伊豆ヶ岳には30年前に一度、職場の仲間とグループで行ったことがある。その時は、正丸駅だったか西吾野駅から歩いた。すぐに山道に入ったイメージだけが残っていて、どんなルートどころか山頂の記憶すらない。ただ、仲間の一人が、小学生の息子を2人連れてきて一緒に歩いたから、何となくうっとうしく感じたことだけは確かだった。以来、伊豆ヶ岳=ファミリー登山の山のイメージになっている。

(山伏峠だが、どこが峠なんだかといった感じ。特別な標識はなく、おそらく、車道側のどこかにあるのか)


 山伏峠の標高は手持ちの高度計で605mとなっていた。武川岳から450m近く下ったことになる。ここから伊豆ヶ岳への登り返しは245m。この標高差、ここに至っては何とも恐ろしく感じた。それでいてCTは50分。これはまず無理だろう。ここまでも、結構足腰にきている。山頂までに実際にかかった時間は4分オーバーの54分だった。貯金がこれで目減りした。

(この祠の前には鳥居としめ縄があった)


(杉林の中の急登り。これは応えた)


(いくらか癒される)


(伊豆ヶ岳の紅葉もそろそろ。というか、見頃は来週だろうね)


(上は赤が主体で、こんなのにも時間をとられてしまう)


(やはり、来週にしておけば良かったと思ったりして)


(上がきれいなのはあたり前だが。近づいて見に行くのはやめにする。がっかりすることも多いし)


(山頂が見えてきて)


(伊豆ヶ岳山頂)


 山頂には、男女それぞれの単独氏が休んでいた。ここの風はこれまで以上に強い。震えながらオニギリ1個食べる。食後の一服は、Windmillのターボライター使用だから、強風とはいえ着火に問題はない。
 そのうちに、ニイチャン、ネエチャンの4人組がやってきて、うるさくなったので山頂から少し離れたところに移動する。
 ここからの展望はそれなりだが、知らない山ばかりだから、景色を眺めていても楽しくもない。それよりも寒いわ。

 さて、この先の予定を地図を広げて確認する。そして、携帯を出してCTを足し算する。甘くみていたが、ここから旧正丸峠、虚空蔵峠、大野峠、丸山を経由して芦ヶ久保に出るには少なくとも6時間はかかるじゃないの。今1時半だから、まさか、いくら何でもなぁ。これはダメだ。寒いし、さっさと正丸峠から正丸駅に出ることにしよう。旧正丸峠まで行ったところで、何かがありそうな感じもしないし。
 ところで、例の30年前に来た時には、岩場を登って伊豆ヶ岳山頂に出た記憶がかすかにある。下りかけると、ロープ張りで男坂だか女坂だかよく知らないが、歩けるルートは一本しかなく、それを下ったが、途中で、先にさっさと下って行った4人組が岩場の下で大騒ぎをしていた。ということは、その岩場ルートもあったのだろう。それには気づかなかった。

(ロープ張りの下り道)


(定番の植林ルート。微妙なアップダウンがあった)


(武川岳から気になっていたピーク。ここでは北側に見えている。ピークには電波塔らしきものがある。何という山だろうか)


(小高山)


(標識によると、ここが正丸峠らしい。坂の途中にあって、さっきの山伏峠以上に峠らしくない)


(これでも関東ふれあい道。こんな沢沿いの陰気な道をずっと下る)


 途中、旧正丸峠と合流するところで、GB3人組が大声おしゃべりで休んでいた。「道はどうだった?」と聞かれたので、「荒れた道でしたけど、迷うようなところはなかったですけど」と答えると、「そうなんだよ、ここはしっかりしているんだよ」と、だったら聞くなよといった感じなのだが、この辺は歩き慣れた方々なのだろう。「そうですね」とだけ答えておいた。あの方々は旧正丸峠から下って来たのだろうが、その様子を知りたかったが、聞く気にはなれなかった。

(神社だろうな。解説板が置かれていたけど)


(里が近づいた。もう出口だ)


(ここに「げんきプラザ」の標識があった。山伏峠の手前にもあったような気がする。HIDEJIさんのブログでプラザの存在は知っていたが、今一つ、位置関係がよくわからない)


(標識の後ろにあった馬頭尊。こんなところにも、那智山青岸渡寺のお札があった)


(道端の石碑。よく見ようと上がりかけたら、後ろから、例の3人組の大声が聞こえてきたので引き返した)


(安産地蔵尊)


(このポスターを見て、帰ってからその周辺で歩けそうな山はないか地図で探してみたら、地味ながらもあった。歩いてみようかな)


(電車に乗って)


(芦ヶ久保駅)


 正丸駅で時刻表を見ると、西武秩父駅行はまだ30分ほど先だった。やることもなく、近くの売店に入って560円のラーメンを食べたが、醤油ながらもかなりの塩分きつめ。チャーシューは入っていず、代わりに半身のタマゴが2個入っていた。山では寒さもあって、水は3口くらいだったが、ここでラーメンのしょっぱさも加わって、水をがぶ飲みしてしまった。
 その間、3人組が帰って来て、電車に乗るのかなと思って眺めていたら、駅の脇に駐車場に置いてある車に乗り込んでいた。ここにも車を置けるんだ。

 電車が入ってきた。乗客は自分だけ。車内はガラガラ。正丸駅で降りたのも自分だけだった。道の駅の前を通って第二駐車場に向かう。ここの駐車場は、通勤客も利用するのだろうが、駐車代無料の通勤とは何ともうらやましい話だ。自分が通勤している時には、籠原駅とはいえ、月極めの1万円近い自己負担だった。
 予定では風呂付きだったが、いまだに寒い。風呂に入って温まってといった気分でもなく、寄り道もせず、道の駅で秩父ワインだけ買って帰路に就いた。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

Viewing all articles
Browse latest Browse all 520

Trending Articles